秘密

こないだから、なんか知らんけど、続けざまに人から秘密を打ち明けられる。秘密の飲み込み過ぎで、もう俺のお腹はパンパンだ。これらの秘密を誰にも漏らさないまま、俺はおれるだろうか?もし、次の秘密を飲み込んだら、古いものから順番にでてしまいそうだ…

スマホ

なんやねん。スマホはどれも同じとちゃうねん。「おい、ちょっと教えてくれ。わし、この度な、思い切ってスマホにしてんけど、これなんのことや?」とかって、使い方を簡単に聞いてくるおっさん。まず俺はそのスマホを見たことないっちゅうねん。初めまして…

若気の至り

二十代の前半に、バックパッカーの真似事のようなことをやったことがある。放浪する若者達のバイブル『深夜特急』(沢木耕太郎・著)や放浪する若者達を取材した『アジアン・ジャパニーズ』(小林紀晴・著)などに感化されまくりだった僕は、やたらと生地の硬い…

ヒント

毎年、この時期になると管轄内の小学校を回って、卒業記念品の制作を指導する。カッターナイフを使って記念品を加工するのだけれど、早く終わってしまうと、暇を持て余した子供らが走り回ったりして邪魔なので時間つぶしのためのクイズを用意している。クイ…

ホの字

行きつけの歯医者にいる歯科衛生士さんが、驚くほどの美人だった。 彼女はいつもマスクをしているので、これまで俺はそのスタイルと目だけを見て、「きっと美人なんだろうなぁ。」と想像してたんだけど、今日、ついにその全貌が明らかになった。そう、彼女が…

なぜだ?

「母親である前に一人の女なのよ。」 このセリフは、ここぞって時に使えるけど、 「父親である前に一人の男やねん。」 このセリフは使えん。 使ったことないけど、 使ったら、多分ヒンシュクを買うだろう。 ていうか、いずれにしても、これらのセリフが吐か…

隙がない

ひさしぶりにJRの特急電車に乗る。自由席に座れなかったが、目的の駅までたった40分だけのことなので、広めのデッキ部分で音楽を聴きながら過ごした。bonobosの傑作ニューアルバム『23区』を余すことなく、一人で楽しんでいると、モデルのようなスタイルの女…

持ち味

近所のマックスバリューにいるレジ係の若い男の子の声が、むちゃくちゃええ声だ。年齢は二十代前半ってところだろうか。ぽっちゃりとして、色白の憎めない見た目からは、想像もつかないようなええ声をだして接客しやがる。それは、若さを生かした元気いっぱ…

カマキリ

カマキリが卵を産んでいるところに遭遇したんです。活発な秋雨前線により、いつまでも不安定に居座り続ける厚い雲に気押されることなく、懸命にお腹を動かすカマキリの姿に、しばらく目が離せなくなってしまいました。産みたての卵嚢(らんのう・卵を守る包)…

優しさ

俺は優しい。 その優しさゆえに、ちょくちょく車の誘導をしてあげることがある。駐車場でなかなか車を入れられない人や車を出せない人を見ると、ついついでしゃばってしまうのだ。 あぁ、なんて俺は優しいんだ。 しかし、車の誘導をしてあげていると、イライ…

キャンプファイアー

キャンプファイアーが嫌いだ。何を好き好んで暑い暑い真夏のキャンプ場で、デカい焚き火なんてしなくてはならないのか?夏場に、学校やら各種団体で、キャンプに行くと必ずと言っていいほど、キャンプファイアーがもれなく付いてきたが、これ楽しいの?って…

絵描き

「この人、絵とか描いとるらしいな?」以前、勤めていたタクシー会社で、僕が運行管理者をしていたころの話だ。夜遅く、事務所でひとり勤務割りを作っていたら、ひとりの運転手がやってきてそう言った。それは、最近入ってきた運転手のOのことを指して言って…

長い長い一週間

兵庫県には、トライやるウィークという、中2が職業体験をするための課外授業がある。うちの職場でも、毎年5人ほど預かっている。みなさんお察しの通り、トライやるウィークの担当者はその一週間、中学生につきっきりで、他のことが何もできなくなる。そして…

精神的外傷

痛みは突然やってきた。今日職場で、外の倉庫に向かう途中、僕はとっさに左足に履いていた靴を脱ぎ捨てた。あまりの激痛に、てっきり釘でも踏み抜いたものと思ったのだが、僕の左足の親指の先にはムカデがガブリとかぶりついていた。ちょうど小指2本分を足し…

授業参観

声はデカいし、やたらオーバーリアクションだ。何といっても全てにおいて芝居じみているのだ。キャラを作り込みすぎていて、見ていてしんどい。 その日は娘の授業参観日だった。一年生になったばかりの眩しい娘を学校で見れるのはうれしいものだ。僕は、ホー…

リベンジ

この頃、テレビ出演に、または林業従事に、そしてサーフィンや婚活の講師にヒッパリダコの我が(書くことの)師匠が教えてくれた “ ヨクヤキ ” を昨日初めてオーダーした。餃子の王将での話だ。いや、正確には二度目のオーダーだ。二週間くらい前に行った駅前…

立ち漕ぎ

今年に入ってから、風邪をこじらせてしまったり、寒風吹きすさびすぎたりで、ついついサボってしまっていた自転車通勤……今日は久しぶりに乗りましたよ。トレーニングのためもあり、片道約10kmの道のりをすべて立ち漕ぎで行くのです。やり始めたころよりも明…

おっちょこちょい

君は焼香の火を掴んだことあるかい?そうあのお通夜やお葬式の終盤に行う焼香の火だ。 僕はある。僕の目の前に立っていた喪主がギョッとしたのがわかった。本当にギョッという声も聞こえたんだ。砕かれたほうの線香をつまんでから、火のついたほうの線香へ入…

グリコ

じゃんけんして勝ったほうが階段を上ることができる遊びがあるじゃないですか?地域によってルールや呼び名は違うのかもしれないけど、私の育った地域では「じゃんけんグリコ」って呼んでたんですよね。あれ、小学生の頃、よく帰り道に歩道橋を使ってやった…

クリスマスの思い出

毎年、クリスマスが近づくと思い出すことがある。それは、まだ僕がサンタクロースの存在を信じて疑いもしなかったころのこと。ふと僕は不思議に思ったことがあった。うちには煙突がないのに、毎年どうやってサンタさんはプレゼントを届けてくれているのだろ…

絵本

今日はいつもと少し趣向を変えて、うちにあるたくさん絵本の中から、ツッコミどころ満載な絵本をいくつか紹介したいと思います。まずは『バイバイベイビー』ジャネットアラン・アルバーグ 作/佐野洋子 訳[文化出版局]から……ある小さな家に、なぜかひとりっ…

迷ったら……

「おおきくなったねぇ……男の子でしたっけ?」違っていた……その女性が連れている赤ちゃんは、女の子だった。どうせ間違えるのなら「女の子?」と言うほうが、無難だということに、その女性の寂しそうな横顔を見てから思い至った。だって、女の子に「男の子?…

Wソーダ

僕らが住む日ノ出町は、私鉄電車の線路沿いに細長く伸びた町で、家々のすぐ裏には線路が走っていた。生まれたときからこの環境で育った僕らは、電車の走り抜ける音には慣れっこだったが、初めて家に遊びに来た友達は、必ずその音に驚いた。中には「地震だー…

靴屋

靴を買いに来たんだ。職場で履くための靴だから、別にどんなのだっていいんだ。いや、正確には違うな……どんなのだってよくはないよな。職場の中で履くだけの靴なので、普段履きにする靴を買いに行くときほど、気合を入れて買うつもりはない。なるべくデザイ…

塩ラーメン

2年に一度受けなければならない某資格者の講習会があり、神戸の灘区へやってきた。前日、同僚に講習会が行われる場所を聞かれ、「あぁ、あそこいくなら◯◯◯っていう塩ラーメン屋に行きや!」と言われていた。同僚は、わざわざそのラーメンを食べるためだけに…

モノマネ番組

いつも必ず観ているわけでもないのだが、モノマネ番組がけっこう好きだったりする。しかし最近、モノマネ中に背後からご本人登場が、当たり前になりすぎていないか? こないだやってたモノマネ番組なんて、テレビ欄を見て驚いてしまった。「ご本人が続々登場…

銭湯

昔、京都に住んでいた頃、四畳半のアパート暮らしをしていた。風呂トイレ共同、共益費込みで、なんと月12,000円だ。この安い家賃からも想像できる通り、かなりのオンボロアパートで、大家さんはまったくといっていいほど、管理に力が入っていなかった。共用…

土曜日の夜

大阪湾の泉大津フェニックスという埋立地で行われた “ OTODAMA音泉魂 ” という野外音楽フェスの会場からの帰り、大阪の梅田の外れでバスを降ろされたので、どうも方向がわからなくて道行く人に聞いた。 僕「すみません。阪神電車の駅はどこですか?」 A「え…

謙虚さの押し売りについて

謙虚さの押し売り from 魚民「ちょっと考えただけでも心配なことばかりです。」 っていうフレーズ、いらんよなぁ。 その後に続く、 「少しでもお気に召さない点がございましたならば、どうぞご遠慮なく当店の店長にまでお申し付けください。」 っていう言葉…

結婚式

ひさびさに結婚式に呼ばれて、香川県へ行ってきた。のだが、これまでにない、ある感情が芽生えていることに戸惑いを覚えた……あろうことか、式場にしなやかに入ってくる新婦と自分の娘の姿を重ねてしまったのだ。またある場面では、新郎と息子の姿を重ねてし…