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双子ネタ

Wソーダ

僕らが住む日ノ出町は、私鉄電車の線路沿いに細長く伸びた町で、家々のすぐ裏には線路が走っていた。生まれたときからこの環境で育った僕らは、電車の走り抜ける音には慣れっこだったが、初めて家に遊びに来た友達は、必ずその音に驚いた。中には「地震だー…

ホクロ

僕は双子だ。しかも一卵性双生児というやつで、特に小さい頃は本当に瓜二つだった。今、小学生やそれより小さい頃の写真を見てみると、自分の目ですら僕ら二人を見分けることには困難を極める。 ほらこの写真なんて、まったくのお手上げだ。これは盆踊りのと…

サービスエース

中学高校と合わせて6年間双子の兄とテニス部でダブルスを組んでいた。顔だけではなく、技量も同じのため仕方がないといえば仕方がないが、このペアリングはどう考えても顧問の先生の面白半分で決められた気がする。 ところで今、振り返って考えてみると中学…

続ゾクゾクゾク

そのときは突然、やってきた。その日、授業が終わった僕らは、いつものようにテニスコートにいた。中体連の試合も終わり、顧問のノノムラ先生が休みのため、僕ら軟式テニス部の部員は、いつもの役割分担である前衛と後衛を交代して、勝手におもしろトーナメ…

ゾクゾクゾク

あれは中学生のころ。僕の通う学校では、体罰が横行していた。ビンタ、グーで殴る、髪の毛掴むなどなど……教師たちはことあるごとに、たいした理由などなくとも生徒たちをシバいていた。とても自由にシバいていた。 僕はテニス部だった。ある日なんてテニスコ…

苦い思い出

「苦い思い出」 初対面の人に「ぼくって双子なんですよー」と言うと、「双子ってどんな感じなの?」というふうに、ときどき聞かれることがある。でも生まれたときから双子だったので、「どんな感じ?」かと聞かれても自分にとっては当たり前すぎて全然わから…