絵本

今日はいつもと少し趣向を変えて、うちにあるたくさん絵本の中から、ツッコミどころ満載な絵本をいくつか紹介したいと思います。

まずは『バイバイベイビー』ジャネットアラン・アルバーグ 作/佐野洋子 訳[文化出版局]から……

ある小さな家に、なぜかひとりっきりで住んでいる赤ちゃんが主人公です。この赤ちゃんが、ある日思い立ってお母さんを探す旅に出るところから物語は始まります。


赤ちゃんは、あちこちで出会う猫やクマくんやゼンマイ仕掛けのニワトリに、「きみ、ぼくのおかあさんになる?」と聞きますが、それらの動物たちがお母さんになれるはずがありません。

赤ちゃんはそれらの動物たちを連れて旅を続けるうちに、公園のベンチに座って本を読むおじいさんに出会います。そのおじいさんに向かっても赤ちゃんは、「おじいさん、ぼくのおかあさんになる?」と、聞きます。おじいさんはもちろん断りますが、「きみのおじいさんになってあげよう。」と言って一緒にお母さんを探す旅に着いて来てくれることになります。

おじいさんが加わって、心強い旅になるかと思いきや、赤ちゃんが転んだことをきっかけに、くまくんも転び、2人はニワトリの上に倒れ込み、みんなを助けようとしたおじいさんは猫の尻尾を踏んづけてしまいます。おまけに雨まで降り出し、ついに赤ちゃんは泣き出してしまいます。

「おかあさ〜ん!」









その時、道を曲がって現れたのがこの人。






















空っぽの乳母車を押した女の人!!




こ、こわっ!これは怖すぎるやろ!!おまけに「だれか、わたしのことよんだ?」だってさ。おお怖っっっ!!

この女の人、続けて「まあ、なんてことかしら。わたし、ちっちゃいあかちゃんがいないおかあさんなの。」と言うじゃないか!!

アカンアカン!!近づいたらアカンタイプの人間やで、この雰囲気はっ!!

とツッコム読者の気持ちは置いてけぼりのまま、赤ちゃんはさっさと女の人をお母さんにして、もといた小さな家に帰ってみんなで家族になります。

それからなんだかんだで、お父さんまで見つかって絵本としてはハッピーエンドなんですが……ごくり。いったいその後、物語はどうなったんでしょうね?なんだか事件の匂いがプンプンしますもんね。読み終わった後も複雑な気持ちでいっぱいです。




さて、次に紹介したいのがこれ。

『おおきなかぶ』

絵本としては定番中の定番で、ほとんどの人がよく知っている話だと思いますが、もともとはロシア民話なんですね。いろんな人が絵本にしているのですが、今回僕が紹介したいのは、内田莉莎子さん訳、佐藤忠良さん画の作品です。[福音館書店]

では、さっそく読みながら解説していきたいと思います。

?「おじいさんが かぶを うえました。『あまい あまい かぶになれ。おおきな おおきな かぶになれ』」

うんうん。まず絵のタッチがいいですよね。なんか日本人っぽくないタッチなんですよね。



?「あまい げんきのよい とてつもなく おおきいかぶが できました。」

おじいさんの喜ぶ姿がいいですねー。確実に「イェーイ!」って言ってるよねこれ。



?「おじいさんは かぶを ぬこうと しました。うんとこしょ どっこいしょ。ところが かぶは ぬけません。」

それにしても立派なカブですね。そりゃあ抜けませんわ。



?「おじいさんは おばあさんを よんできました。おばあさんが おじいさんを ひっぱって、おじいさんが かぶを ひっぱって、うんとこしょ どっこいしょ それでも かぶは ぬけません。」

おばあさん、食事の準備や洗濯してたかもしれないのにね。放り出して駆けつけてくれてますね。夫婦愛ですね。



?「おばあさんは まごを よんできました。」

いいですねー。おじいさん思いの可愛らしいお孫さんです。



?「まごが おばあさんを ひっぱって、おばあさんが おじいさんを ひっぱって、おじいさんが かぶを ひっぱって、うんとこしょ どっこいしょ まだ まだ かぶは ぬけません。」

顔を真っ赤にした孫の懸命な姿が泣けます。



?「まごは いぬを よんできました。」

凹むおじいさんを慰めているのでしょうか。優しいおばあさんです。



?「いぬが まごを ひっぱって、まごが おばあさんを ひっぱって、おばあさんが おじいさんを ひっぱって、おじいさんが かぶを ひっぱって、うんとこしょ どっこいしょ、まだ まだ まだ まだ ぬけません。」












うおいっ!コラじいさんいい加減にしろいっ!お前さっきからカブを踏んづけてんだろうがよっ!!なかなか抜けねえのはお前のせいなんだってば!!

俺最初からずっーと見てたよ。いいか?!その足を今すぐカブからどけろっ!!うんとこしょ どっこいしょ。じゃねえよっ!!ただのじいさんの悪ふざけに家族と犬や猫、ネズミまで付き合わされただけじゃねえかっ!!



最初の方は、カブにちょっとだけつま先を引っ掛けてる程度だったのが、引っ張る人数がどんどん増えてきたもんで、最終的にはじいさんの全体重載せちゃってるからね。



ったく。






おわり

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