精神的外傷

痛みは突然やってきた。今日職場で、外の倉庫に向かう途中、僕はとっさに左足に履いていた靴を脱ぎ捨てた。あまりの激痛に、てっきり釘でも踏み抜いたものと思ったのだが、僕の左足の親指の先にはムカデがガブリとかぶりついていた。ちょうど小指2本分を足したくらいの長さで太さのやつだ。

実は僕の職場には、ムカデがちょくちょく出る。不可解なのは、ムカデはいつから僕の靴の中にいたのか?ということだ。僕は、職場で履く靴を更衣室に置いていて、毎朝夕に履き替えている。ムカデは、夜の間にこっそり靴の中に潜んでいたのだろうか?いやいや、もしもムカデが靴の中に潜んでいたのなら、靴に足を入れた時点で噛まれていただろう。僕がムカデに噛まれたのは、今日の午前10時頃だ。2時間近くも靴の中でムカデが、ただジッとしているなんてことが考えられるだろうか?違和感もなかった。かと言って、今日の僕は、朝礼が終わってからずっと忙しく動き回っていたので、どこかでムカデが取り付いて(しかも靴の中の奥の奥にまで潜り込んで)きたとは、にわかには考えにくいのだ。やはり、ムカデはずっーと僕の靴の中に潜んでいたのだろうか?

ああ考えれば考えるほどゾッとする。もう靴を職場に置きっぱなしにするのは絶対にやめよ……





















ああーーーっ!今日も靴置いて帰ってきてもうたたたっっっ(泣)